FXを取り扱っている業者は、国内と海外にあります。日本国内在住でも海外のFX業者を利用できます。
数あるFX業者の中でどれを利用しようかと悩む人も多いでしょう。
FX初心者の方やまだ慣れていない方は、国内FX業者の方がいいです。とはいうものの、海外FX業者にも魅力的なところがあります。
今回は、国内と海外のFX業者の違いや特徴、メリットやデメリットなどについて解説していきます。FX業者探しに迷っている方は、ぜひご参考ください。
国内と海外のFX業者の違い
国内と海外のFX業者の大まかな違いについて、まずは下表をご参照ください。
項目 | 国内FX業者 | 海外FX業者 |
レバレッジ | 最大25倍 | 制限なし 最大数千倍 |
取扱商品数 | 少め | 多め |
安全性 | 高い | 業者により差がある |
取引方式 | NDD方式 (透明性が高い) | DD方式 (透明性が低い) |
スプレッド | 狭い | 広い |
取引ツール | 使いやすい | MT4とMT5が利用可能 |
入出金 | 簡単 シンプル | やや手間 複雑 |
追証 | 有 | 無 |
税金 | 20.135% (申告分離課税) | 15~25%(累進課税) (住民税10%、所得税約5%) |
金融庁 | 登録あり | 登録なし |
国内と海外のFX業者でまず気になる違いとしては、レバレッジの倍率や取扱商品数、スプレッドの幅でしょう。
レバレッジは、国内FX業者では最大25倍までですが、海外FX業者の場合は数千倍に対応しているところもあります。スプレッドは、海外FX業者の方が広い傾向にはありますが、取扱商品数は多いです。
取引方式もNDD方式(Abook)とDD方式(Bbook)とで分かれており、この点も大きな違いといえます。
安全性の高さとサポート体制の面から考慮すると、FX初心者の方は国内FX業者の方が最初はいいです。
ただ沢山稼ぎたい場合は、レバレッジが効かせられる海外FX業者がおすすめです。海外のFX業者の利用も視野に入れてもいいでしょう。
AbookのFX業者とは
先ほど、少し触れましたが、FX業者にはAbookとBbookがあります。Abookとは、顧客から入った注文を自動的にインターバンクに流しているFX業者のことを指します。
FX業者の取引方式でNDD方式を採用している場合は、Abookです。
AbookのFX業者は、顧客が注文時に支払っているスプレッドや取引手数料を収入源としています。
顧客が取引しないと成り立たないFX業者と言っても過言ではないでしょう。Abookは透明性が高い取引ができる点がメリットとして挙げられますが、スプレッドが広く約定力が低いなどのデメリットもあります。
BbookのFX業者とは
BbookのFX業者は、DD方式を採用しており、顧客の注文をインターバンクへ流しません。FX業者の判断でインターバンク市場の金融機関に同じ注文を出したり、他の顧客の注文と相殺したりします。
顧客の利益がFX業者の損失となり、FX業者の利益が顧客の損失になります。
スプレッドが狭くレバレッジも高いというのがメリットですが、あまり利益を出してしまうとその分FX業者の損失に繋がるため、口座凍結の可能性があるというデメリットもあります。
AbookとBbookの大きな違いは、顧客から受けた注文の処理方法です。
FX業者の収益の仕組み
FX業者が収益を出す仕組みは主に以下の3つです。
- スワップポイント(取引国の金利差)
- マリー取引
- カバー先の多さ
ひとつづつ詳しく見ていきましょう。
スワップポイント(取引国の金利差)
スワップポイントとは、FX取引を行う際に発生する金利差です。高い金利の国の通貨を買い、低い金利の国の通貨を売った場合に金利差が生じ、それが利益になるという仕組みです。
スワップポイントでの利益は、少ないですが日々の積み重ねで利益も膨らみます。
通常スワップポイントは顧客に対して支払われるのですが、一部をFX業者が利益として徴収しているということです。
マリー取引
マリー取引とは、トレード中の買い注文と売り注文を相殺させる取引のことを指します。FX業者がマリー取引を行った場合、カバーが出来なかった分のスプレッド収益が入ります。
マリー取引は、FX業者にとってリスクがなく、かつ、利益を獲得できる方法です。
カバー先の多さ
顧客が提示しているスプレッドより狭いスプレッドのカバー先を見つけることができれば、その分、スプレッド差額が生じますので、それが利益につながります。
カバー先が多ければ多いほど、利益になるということです。
おすすめ国内FX業者3選
ここからは、国内でおすすめなFX業者について3選ご紹介していきます。
- GMOクリック証券(FXネオ)
- 松井証券FX
- DMMFX
それでは、詳しく見ていきましょう。
GMOクリック証券(FXネオ)
項目 | 内容 |
取引手数料 | 無料 |
スプレッド | 0.2銭(米ドル/円) |
スワップポイント | 201円(米ドル/円) |
通貨ペア数 | 20 |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
強制ロスカット | 100% |
HMOクリック証券は、FXの他にも投資信託や株式などの金融商品も取り扱っているネット証券業者です。
スプレッドが狭く、スワップポイントが高いという特徴があります。取引ツールの性能も高評価です。
デモ取引もできるため、慣れない方は取引の練習ができます。
松井証券FX
項目 | 内容 |
取引手数料 | 無料 |
スプレッド | 0.2~0.9銭(米ドル/円) |
スワップポイント | 208円(米ドル/円) |
通貨ペア数 | 20 |
最小取引単位 | 通貨 |
強制ロスカット | 50% |
松井証券の歴史は大正時代まで遡ります。老舗証券業者のひとつで、最近ではネット証券事業も展開しています。
最小取引単位が1通貨のため、小額からでも取引できるのが魅力的です。
さらに、取引量に応じ、最大で100万円ものキャッシュバックキャンペーンがあります。
DMMFX
項目 | 内容 |
取引手数料 | 無料 |
スプレッド | 0.2銭(米ドル/円) |
スワップポイント | 212円 |
通貨ペア数 | 21 |
最小取引単位 | 10,000通貨 |
強制ロスカット | 50% |
DMMFXは、口座数が90万を超えている大手のFX業者です。取引ツールが豊富で使いやすいという意見が散見されます。
また、サポート体制もしっかりしており、24時間電話やメールでの対応を行っています。
おすすめ海外FX業者3選
続いては、海外でおすすめなFX業者について3選ご紹介していきます。
- XM
- BigBoss
- GEMFOREX
詳しく解説していきます。
XM
項目 | 内容 |
最低入金額 | 10000円 |
スプレッド | 1.6pips(米ドル/円) |
最低取引単位 | 0.01通貨 |
日本語対応 | メール チャット 電話 |
XMは、最大1000倍のレバレッジが可能で大きく利益を膨らませることが期待できます。約定力が高く約定拒否を起こりずらいです。
コンテンツやサポート体制の日本語対応もしており、初心者の方にも向いています。
BigBoss
項目 | 内容 |
最低入金額 | 設定なし |
スプレッド | 1.5pips(米ドル/円) |
最低取引単位 | 1,000通貨 |
日本語対応 | メール チャット |
BigBossは、最大999倍のレバレッジを効かせることができます。入金ボーナスなどの特典もあります。
スプレッドが広く、取引手数料は若干ほかのFX業者より高めです。ただ、分別管理や口座の資金管理体制が整っており、保証制度もあるため、総合的に優秀なFX業者でしょう。
日本語サポートも対応ありです。
GEMFOREX
項目 | 内容 |
最低入金額 | 100円 |
スプレッド | 1.7pips(米ドル/円) |
最低取引単位 | 0.01通貨 |
日本語対応 | メール チャット |
GEMFOREXは、最大でなんと5000倍のレバレッジを効かせることができ、取引手数料も無料という特徴があります。
ミラートレードや自動売買ツールも無料で利用できるため、初めて海外FX業者を利用する方でも安心できるでしょう。
日本語サポートも対応しています。
国内と海外のFX業者それぞれのメリット
国内と海外のFX業者のそれぞれのメリットについて下表をご参考ください。
国内FX業者 | 海外FX業者 |
安全性が高い | レバレッジの制限がない |
スプレッドが狭い | 追証がない |
国内のFX業者は、金融庁の厳しい規制をクリアしているため、安全性が非常に高いです。また、スプレッドも狭く、顧客負担が少ないというメリットがあります。
一方で、海外のFX業者の場合は、レバレッジの制限がないため、大きく稼げるチャンスが多いです。追加証拠金がなく、ロスカット制度のため、追加保証金を支払う必要がありません。
国内と海外のFX業者それぞれのデメリット
続いては、国内と海外のFX業者のそれぞれのデメリットについて確認していきましょう。
国内FX業者 | 海外FX業者 |
レバレッジが最大で25倍 | 金融庁への登録がない |
追証が高額になるリスクがある | 出金拒否のリスクがある |
国内FX業者のデメリットとしては、レバレッジの倍率制限があるということです。コツコツ稼いでいくことはできても大きく利益を獲得するのは少ないでしょう。また、追加証拠金が高くなってしまう恐れがあり、これらの点がデメリットになります。
海外FX業者の場合は、金融庁への登録がないため、国内のFX業者よりも信頼性が劣ります。さらに、出金拒否や破綻などのリスクもあるため、注意が必要です。
まとめ:国内と海外のFX業者それぞれにメリットがあるが稼ぎ目的なら海外がおすすめ!
ここまで、国内と海外のFX業者の特徴やメリット及びデメリットなどについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
国内と海外のFX業者それぞれにメリットとデメリットがありますが、初心者の方はサポート体制も充実していて安全性も高い国内がおすすめです。一方で稼ぐという目的でFXを始める人が多いと思いますので、その場合は海外FXを選んでください。
FX業者によって特徴が異なりますので、取引に慣れてきたら様々なFX業者を試してみるのもいいでしょう。
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